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日本の大地で培われて来た日本人の感性を原点とするデザイン創造集団


by j-sense
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「北のデザイン」その手法3・・・「太陽高度に見あった採光と開口部」

札幌の冬至の南中太陽高度は24度、鹿児島は35度、そして夏至の南中太陽高度は札幌が70度、鹿児島が82度です。
フィンランドの建築家アルバー・アールトがヴィープリの図書館で提案した沢山の連続したトップライト、それは太陽高度の低い土地だから出来たことです。もし同じことを東京でつくったら直射光が目に入り図書館にはまったく向かない建築となってしまいます。
また、太陽高度の低いフィンランドでは、窓から入る日射がきついため外側にブラインドを付けることが珍しくありません。ドイツ、オーストリア、スイスなどに共通して見られる光景です。
このように太陽高度に見合った開口部の設計が大切なのです。
太陽高度の低い地域では南斜面の住宅地が採光上有効です。
北斜面の場合には光り輝く北側の景色が素晴らしいものとなります。
また、南側のハイサイドライトも有効です。
積雪時は雪面の反射光を活用しましょう。地窓が豊かな光を見せてくれます。
家の向きや開口部も真南に向けるだけではなく、45度傾けてみると返って有効な採光が可能となることもあります。
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北欧(オランダ)では、太陽光が横殴りに押し寄せるため「外用ブラインドは生活に欠かせない。
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A.アールト設計ヴィープリの図書館
「北のデザイン」その手法3・・・「太陽高度に見あった採光と開口部」_f0155409_13194211.jpg
A.アールト設計セイヤヨキの図書館
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A.アールト設計セイヤヨキの図書館の内部
by j-sense | 2008-10-08 04:07 | 手法❸太陽高度が教えるデザイン