稚内の魚自然乾燥「納屋」
2008年 04月 05日
強い季節風が吹く最北端の町、稚内は棒鱈の全国一の産地!旨い干物は、鮮度が身上
北海道沖の子持ち真鱈がもっとも美味しくなる12月〜3月ころ、 稚内の棒鱈作りの最盛期です。
稚内の港に真鱈が揚がると、すぐに自社工場に直送。
10kg以上、時には18kgの超大物も揚がることもあります。 達人の切子さん達が、刃渡り30cmもある大鱈包丁で おろしていきます。
頭でっかちの大口「たらふく食べる」の語源になるくらいの大くらい。
身だけになった真鱈を、乾燥室である程度乾かしてから、 常温の室内に吊って水分を抜く。
そのまま干したのでは、凍って肉がスポンジ状になり味を損ねます。
吹きさらしの納屋に上げてひと月寒風に干す。
カチカチを納屋から下ろして井桁に組んで、戸外の天然冷蔵庫に もうふた月寝かせる。
3か月かかって、10kgの鱈がたった1kgの棒鱈に仕上がります、
「自然の風は、仕上がりの色つやがまったく違う。 こればかりは、人間の力ではどうすることもできません。」
最北端のからっ風が棒鱈を磨き上げました。
稚内市富士見地区の加工場でタラに引き続き「カスベ」の乾燥作業がはじまりました。
海からの冷たい風が吹き出す今頃から魚干しが行われます。
木材で組んだ納屋と呼ばれる「サキリ」に掛ける作業がこれから繰り返されます。










