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電力と同じように汚水雑排水の浄化にも大きな公費が使われています。
排水管や浄水場の維持監理,起伏のある地形に対応する揚水装置の維持監理。
これらは多大な自治体の負担となり、地方財政を圧迫しています。
汚水源で浄化する.この原則で進めれば社会負担は大きく減ることは明らかです。
すでに、公共下水道が整備されているところでの導入には勇気が必要とされますが、
下水道未整備地域では合併浄化槽の活用を積極的に進めて行きます。
現在では、各自治体でも大きく考え方が変わり、積極的に合併浄化槽を進めています。
下水道管の維持管理、ポンプアップや浄化のためのコスト改めて考えていく必要があります。
■伝統に学ぶ水浄化の知恵ー滋賀県高島市新旭町針江の「川端(かばた)」を訪ねる
引用ーyajikita on the roadより転載
そして最後に訪ねたのは、琵琶湖に程近い集落です。 今もなお、古くからの知恵を生かした暮らしをしている地域・湖西(琵琶湖の西側の少し北)は高島市新旭町の針江。 この町の空気はとても澄んでいました。そして、家々の間の小川に流れる水も澄んでいました。



“生水の郷(しょうずのさと)”と言われる針江地区ののどかな風景


水路には鯉がたくさん!
この町を案内してくださったのは、針江生水の郷委員会の福田千代子さん。 この辺りは地下水が豊富で、それぞれのお宅に井戸水が沸いています。 100軒以上ものお宅が、 その井戸水を台所だけでなく、洗面・お風呂・トイレなどのほとんどの生活用水として利用しているんです。 特徴的なのが「川端(かばた)」といわれるシステム。 「外川端」といって、母屋とは別に川端用の小屋を作っている家もあれば、 まさに母屋の中に川端がある(つまり家の中に水が流れている)「内川端」の家もあるんです。

外川端の外観はこんな感じ
中に入ってみると…



地下から湧き出してくるこの管の部分が「元池」
きゅうりが冷やしてある2段になっている所が「壺池」、
鯉のいる所が「端池」
きゅうりをいただいちゃいました! ん~冷えてる~ぅ!

せっかくなのでお水も拝借! ん~冷えてる~ぅ!
川端はとても面白い構造で、水が段々畑のように流れているんです。まず、地下水から涌き出してくる部分が、 絶対に汚しちゃいけない「元池(もといけ)」。次に、顔を洗ったり野菜を洗ったりするのに使う「壷池(つぼいけ)」。 そして最後に、町へ流れていく水路~小川へとつながる「端池(はたいけ)」。その端池はどこのお宅にも鯉がいて、 流れた米粒などを食べ浄化してくれます。だから水路に流れる水はとてもきれい。 各家から流れる水は水路~小川を通って川下のお宅へ。そして小川から内湖~琵琶湖へと流れていきます。 だから、どこのお宅も自分の家から流れていく水には責任を持っておられるんです。 いただいた恵みはいただいたように返す。。って感じかな。
こちらは田中三五郎さんのお宅の中にある内川端



川端の上には生活用品がいっぱい!
台所というか洗面所というか…
内川端の外側を見てみると…、
家の脇を流れる水路につながっている!
三五郎さんの家には立派なかまども!
テレビにも出演して地元では有名人の田中三五郎さん!
どれだけきれいかと言うと、澄んだ水にしか咲かない花でとっても貴重な梅花藻が、そこら中に咲いているんですょ。 内湖だって、こんなに自然豊か。鳥のさえずりとおだやかな空気感で癒されます。
梅花藻
よ~く見てみると…、梅花藻の白い花が!
各家々の川端から水路・小川を通った水は、
緑いっぱいの内湖へ。この先はもう琵琶湖。
針江地区周辺の琵琶湖湖岸には、
まだ葦の生えている場所がありました
ちなみに秋はこんな感じ。葦も黄色く色付きます
減ってしまった葦を人工的に育てて増やす試みも!
琵琶湖を知るには、いろんな角度から物事を見ることが必要でした。私が山に出掛けるのは、琵琶湖の水は山から来るから。でもその間の、里山や田畑・住居地域など、全てがつながっての琵琶湖なんですね。 私達にできること。。 滋賀県では提唱しています。台所に油は流さない、洗剤は無リンのものを、そしてもちろん湖岸のゴミの持ち帰り…など。 それは自然にやさしい暮らし、自分に責任を持った暮らし、ですね。 ホント、琵琶湖の環境は世界につながります。
排水管や浄水場の維持監理,起伏のある地形に対応する揚水装置の維持監理。
これらは多大な自治体の負担となり、地方財政を圧迫しています。
汚水源で浄化する.この原則で進めれば社会負担は大きく減ることは明らかです。
すでに、公共下水道が整備されているところでの導入には勇気が必要とされますが、
下水道未整備地域では合併浄化槽の活用を積極的に進めて行きます。
現在では、各自治体でも大きく考え方が変わり、積極的に合併浄化槽を進めています。
下水道管の維持管理、ポンプアップや浄化のためのコスト改めて考えていく必要があります。
■伝統に学ぶ水浄化の知恵ー滋賀県高島市新旭町針江の「川端(かばた)」を訪ねる
引用ーyajikita on the roadより転載
そして最後に訪ねたのは、琵琶湖に程近い集落です。 今もなお、古くからの知恵を生かした暮らしをしている地域・湖西(琵琶湖の西側の少し北)は高島市新旭町の針江。 この町の空気はとても澄んでいました。そして、家々の間の小川に流れる水も澄んでいました。



“生水の郷(しょうずのさと)”と言われる針江地区ののどかな風景


水路には鯉がたくさん!
この町を案内してくださったのは、針江生水の郷委員会の福田千代子さん。 この辺りは地下水が豊富で、それぞれのお宅に井戸水が沸いています。 100軒以上ものお宅が、 その井戸水を台所だけでなく、洗面・お風呂・トイレなどのほとんどの生活用水として利用しているんです。 特徴的なのが「川端(かばた)」といわれるシステム。 「外川端」といって、母屋とは別に川端用の小屋を作っている家もあれば、 まさに母屋の中に川端がある(つまり家の中に水が流れている)「内川端」の家もあるんです。

外川端の外観はこんな感じ
中に入ってみると…



地下から湧き出してくるこの管の部分が「元池」
きゅうりが冷やしてある2段になっている所が「壺池」、
鯉のいる所が「端池」
きゅうりをいただいちゃいました! ん~冷えてる~ぅ!

せっかくなのでお水も拝借! ん~冷えてる~ぅ!
川端はとても面白い構造で、水が段々畑のように流れているんです。まず、地下水から涌き出してくる部分が、 絶対に汚しちゃいけない「元池(もといけ)」。次に、顔を洗ったり野菜を洗ったりするのに使う「壷池(つぼいけ)」。 そして最後に、町へ流れていく水路~小川へとつながる「端池(はたいけ)」。その端池はどこのお宅にも鯉がいて、 流れた米粒などを食べ浄化してくれます。だから水路に流れる水はとてもきれい。 各家から流れる水は水路~小川を通って川下のお宅へ。そして小川から内湖~琵琶湖へと流れていきます。 だから、どこのお宅も自分の家から流れていく水には責任を持っておられるんです。 いただいた恵みはいただいたように返す。。って感じかな。
こちらは田中三五郎さんのお宅の中にある内川端



川端の上には生活用品がいっぱい!
台所というか洗面所というか…
内川端の外側を見てみると…、
家の脇を流れる水路につながっている!
三五郎さんの家には立派なかまども!
テレビにも出演して地元では有名人の田中三五郎さん!
どれだけきれいかと言うと、澄んだ水にしか咲かない花でとっても貴重な梅花藻が、そこら中に咲いているんですょ。 内湖だって、こんなに自然豊か。鳥のさえずりとおだやかな空気感で癒されます。
梅花藻
よ~く見てみると…、梅花藻の白い花が!
各家々の川端から水路・小川を通った水は、
緑いっぱいの内湖へ。この先はもう琵琶湖。
針江地区周辺の琵琶湖湖岸には、
まだ葦の生えている場所がありました
ちなみに秋はこんな感じ。葦も黄色く色付きます
減ってしまった葦を人工的に育てて増やす試みも!
琵琶湖を知るには、いろんな角度から物事を見ることが必要でした。私が山に出掛けるのは、琵琶湖の水は山から来るから。でもその間の、里山や田畑・住居地域など、全てがつながっての琵琶湖なんですね。 私達にできること。。 滋賀県では提唱しています。台所に油は流さない、洗剤は無リンのものを、そしてもちろん湖岸のゴミの持ち帰り…など。 それは自然にやさしい暮らし、自分に責任を持った暮らし、ですね。 ホント、琵琶湖の環境は世界につながります。
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by j-sense
| 2007-12-08 08:51
| 手法⓭自家浄化
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